大量に溢れた蜜液

「ああぁ…っ……あなたが……こんなことを、なさるなんて……」

 

「たまには刺激があっていいだろう。

 

おまえも、だいぶ感じてるみたいだな」

 

夫の太いムスコに激しく突き上げられるので、わたくしはテーブルにつかまって揺さぶられているばかりでした。

 

「あぁ…ああぁ…っ……」

 

ケダモノのようだわ。

 

こんなふうに後ろから雄の怒張したムスコを突っ込まれているなんて。

 

ボタンをはずされたブラウスの前が開いて白い剥き出しのバストが、ダイニングテーブルの上で押しつぶされていました。

 

淡いピンク色をした乳首は隠れていて見えません。

 

背後の夫は、わたくしのバストには興味を持っていないようでした。

 

その、ごつい両手で、わたくしのピップを鷲づかみにしているに違いありません。

 

ガサガサした指が、柔らかいお尻の肉に食い込んでいるのがわかりました。

 

「おまえ、今日は、ずいぶんと、すごいな」

 

夫の言いたいことは理解しかねましたが、自分がいつもの冷静さを失っていることは感じておりました。

 

そうなのです。

 

わたくしは夫との営みのときに、いつでも、どこか気持ちが冷めているようなところがありました。

 

「すごい濡れようだぞ。

 

グイグイ締めつけてくる。

 

俺の大事なものを食いちぎらないでくれよ」

 

「あなたぁ……」

 

営みがこんなに気持ちのいいものだったなんて、わたくしは知りませんでした。

 

何故、この日は、こんなふうに感じたのか。

 

そのわけを、わたくしはわかっておりました。

 

昼間、ホテルで会っていた、あの方のせいです。

 

「あなた……お願いです……もっと、もっと、激しく……してください」

 

「言われなくても、そうするさ。

 

おまえが泣いて許しを乞うまでな」

 

大量に溢れた蜜液が、わたくしの下半身ばかりでなく、夫の肌まで濡らしていました。

 

それでも、まだ、あとからあとから止めど無く溢れてくるのです。

 

身につけたままの高価な絹のストッキングは、きっとダメになってしまうでしょうね。

 

でも、いいわ。

 

そんなこと、どうだって。